上念「日銀がETFを買い入れても株価は上がらない」キリッ
要約
日銀がETFの買い入れをやっても株価は(かならずしも)上がらない
安達誠司氏が現代ビジネスで書いている。
過去にETFをやった時の相場を全部分析すると、株価が上がったときは1回くらいしかない。
そのため、日経新聞が書いている「官製相場の色彩が強まっている」とか「株価を買い支えする効果が大きい」などというのは正しくない。
日銀のETF買い入れの量は、そんなに多くない。
日銀のETF買い入れは、金融政策としてはシグナリング効果の方が大きい。
日銀がなりふり構わず金融緩和やっているという態度が市場参加者に伝わり、
市場参加者が株価を押し上げている。
日付 | 内容 |
---|---|
2016/07/29 | ETF年間買い入れを3.3兆円から6兆円に増額 |
2015/12/18 | 国債補完供給の要件緩和措置について」 現在の年間約3兆円の買入れに加え、新たに年間約3,000億円の枠を設け、「設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業」の株式を対象とするETFを買入れる。 |
2014/11/05 | 「量的・質的金融緩和」の拡大 ETFおよびJ-REITについて、保有残高が、それぞれ年間約3兆円(3倍増)、年間約900億円(3倍増)に相当するペースで増加するよう買入れを行う。 |
2010/12/15 | 日銀が指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ(年間1兆円)を決定 |
参考
日銀の「ETF買い入れ」には、日経平均を押し上げる効果はなかった
個人的な感想としては、日銀はETFやリートを買うのではなく、別の方法で量的緩和をしてほしい。年間6兆円を株式市場に投入するよりも、6兆円の予算で国民一人一人にヘリマネで配れば、一人当たり6万円の受け取りになる。消費を増やしたいならこの方がよいのではないか。結果的に、橋下徹も賛成しているベーシックインカム的な政策にも近いが、効果のないETF買いよりいいと思われるし、インフレも捗るので、黒田総裁の目標にしている2%のインフレもすぐに達成できると思う。