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現在社会を生きていくための金言・考え方を集めて兵法書(blog)としてまとめるというコンセプトです。

三橋貴明が主張する「移民政策のトリレンマの法則」


上記の動画より、三橋貴明の主張をメモしたかったので下に書きました。



三橋貴明「GDP三面等価の原則は必ず成り立つ。これは統計上逆らえない。絶対に一致する。」



(以下、2:40あたりから)
三橋貴明「さらにトリレンマ系の理論は結構当たる。例えば、国際金融のトリレンマというのがあります。これは、資本の移動の自由、固定相場制、独立した金融政策、これらは2つまでは実現できるが、3つ同時に達成はできないというのが、国際金融のトリレンマの法則といいます。」
三橋貴明「固定相場を維持したいのなら、資本の移動を制限しなければいけない。」
三橋貴明「例えば、独立した金融政策を諦めて、固定相場と資本の移動の自由を実現したのが、ユーロです。(各国の為替はユーロで固定している)」
三橋貴明「このように3つのうち2つまでしか達成できない」



三橋貴明「もう一つ、グローバリゼーションのトリレンマというのがあります。ダニ・ロドリック教授が言い始めたんだけど。国民主権、グローバリゼーション、民主主義、この3つは同時に2つまでしか実現できない。
司会者「え?」
三橋貴明「つまり、国民主権で民主主義のもとではグローバリゼーションは実現できないのです。」
司会者「んーー?」
三橋貴明「たとえばユーロ、ユーロが分かりやすい。ユーロはグローバリゼーションと民主主義が達成されてます。しかし、国民主権がないのでイギリスは国民主権を取り戻すためにブレグジットが起きたんです。(イギリスは国民主権のためにグローバリゼーションに制限を行った)」
司会者「なるほどー、最近、反トランプ主義者の人たちが、主権を俺たちの手に取り戻せ、グローバルをすすめろ、民主主義と3つを散々主張してますが、それってできないでしょ!?」
三橋貴明「絶対できないです。絶対できないです。」
司会者「聞いてる?アメリカのみなさん、ヘイ!」
三橋貴明「ヘイ!」
司会者「んふふ」



(以下、動画の5:00あたりから、ここからが一番いいところ)
三橋貴明「この前シンガポールに行って、ものすごいトリレンマの原則を見つけてしまったのです。」
三橋貴明「自分はこれによって名を残すのではないかと思っているんです。いままで誰も発表していません。」
司会者「へぇー」
三橋貴明「それがこの移民政策のトリレンマです。」
三橋貴明「外国移民の受け入れ、国民の自由、治安の維持、この3つを同時に達成することはできない
司会者「うんうんうん」
三橋貴明「シンパポールは安全で、移民国家を達成しているという世界でも稀な国なのですが、そのかわり国民の自由がめちゃくちゃ制限されています」
三橋貴明「例えば、ペットの数が制限されている、無許可で5人以上集まって抗議活動をしたら即逮捕、壁の落書きでむち打ち刑!」
司会者「むち打ち刑ってまだあるんですか?」
三橋貴明「あるんだよ。さらに、ドラッグを保有しているだけで死刑です。外国人も例外ではないですからね。」
司会者「こわ」
三橋貴明「明るい北朝鮮って言われてるんですよね」
三橋貴明「とても自由が制限されている代わりに、とても治安がいい」
三橋貴明「移民のメイドさんに対してもきびしい、メイドさんが妊娠していたら国外追放です、即。」
司会者「あ、そうなんだ」
三橋貴明「メイドさんの件に関して、人権侵害ではないのかと言われているが、シンガポールの首相は『私はシンガポールの首相だから』と言っています。つまり、メイドや外国人労働者は国民じゃないので、知ったことじゃないということです。」
三橋貴明「外国移民を受け入れ、治安を維持しようとすして、自由を失った。これがシンガポールなんですよ。
三橋貴明「良い悪いの話をしているのではなく、現実の話をしているだけ」
司会者「そうですね。」
三橋貴明「外国移民を受け入れ、自由を保とうとすると、治安が悪化する
三橋貴明「自由を保ちつつ、治安を維持したいならば、外国移民を受け入れることはできない
三橋貴明「この3つのトリレンマからは誰も逃れられない」




三橋貴明「ユーロは、移民の受け入れと国民の自由を達成しましたが、そのかわり治安が悪くなったんです。」




3つの要素を同時に達成することはできないことをトリレンマという。
例、「環境保全」「経済発展」「資源の確保」



感想・・・この動画の中で語っているトリレンマ系の経済理論は論理的で、何回聞いても勉強になると感じます。



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